あのレースで頑張っていた子が今は別の舞台で活躍していると知ることで、さらに深まる馬と人との絆。
千葉県船橋市に拠点を構える船橋競馬所属・大津剛厩舎は、「馬と人が共に成長できる場所」を合言葉に、競走馬一頭一頭と真摯に向き合うチームです。競馬を愛する方はもちろん、引退馬を応援したい方にとっても、ここは“物語”を感じられる温かい厩舎。日々の仕事を支えるのは、皆の力で馬や厩舎を作り上げていくことが大津剛厩舎の思いという、変わらぬ理念です。
大津剛厩舎では、「楽しみながらも真剣に仕事に取組み、勝利を皆で分かち合いたい」という気持ちをスタッフ全員が胸に抱いています。競馬は勝負の世界であり、毎日が挑戦の連続です。しかし、馬と過ごす時間の中で見つける小さな発見や、仲間との絆を育む瞬間は、厩舎で働く人々にとって何よりの喜び。
そして、「人が楽しそうに仕事をしていたら、馬たちにも何らかの良い影響があると信じている」という考えが、ここでは当たり前に息づいています。馬は人の表情や声色を敏感に感じ取る動物。だからこそ、スタッフ自身が前向きな気持ちで馬と向き合うことが、馬の心にも良い風を吹かせるのです。
競走馬が最高のパフォーマンスを発揮するためには、体のケアだけでなく、心の安定も欠かせません。そのため大津剛厩舎では、馬たちに触れるスタッフがまずは良い精神状態であることを心掛けています。
朝の厩舎に広がるのは、馬たちに優しく声をかけるスタッフの姿や、真剣に馬体をチェックする表情。穏やかな空気が流れる環境の中で、馬も人も安心して過ごせるよう配慮しています。
このような“人の在り方”を大切にすることで、厩舎全体が柔らかな雰囲気に包まれ、馬たちも自然と落ち着いて日々の調教に取り組むことができます。
競馬の世界は華やかに見えて、その裏には日々の地道な努力があります。大津剛厩舎では、朝早くからスタッフが馬の状態を確認し、一頭一頭に合った調教メニューを組み立てています。
「どうすればこの馬がもっと走りやすくなるだろう」
「疲れを残さず、次のレースへ送り出すには」
そんな試行錯誤を繰り返しながら、スタッフと馬が共に成長していくのが、この厩舎の魅力です。レース当日、パドックや本馬場で馬が誇らしげに歩く姿を見ると、これまでの積み重ねが一気に報われる瞬間でもあります。
大津剛厩舎では、現役を退いた馬たちへの想いも大切にしています。長く競馬を愛してきたファンにとって、引退馬のその後の暮らしは気になるもの。厩舎に携わる人々も、彼らが安心して余生を過ごせる環境が広がっていくことを願い、関係者と協力しながらサポートの輪を広げています。
SNSや見学会などを通して、馬の近況を知ることができるのもファンにとっては嬉しいポイント。「あのレースで頑張っていた子が、今も別の舞台で活躍している」と知ることで、馬と人との絆はさらに深まります。
競走馬の活躍を支えるのは、厩舎スタッフだけではありません。応援してくれるファンやオーナーの存在も大きな力になります。皆の力で馬や厩舎を作り上げていくという想いのもと、大津剛厩舎はいつも“チーム全体”で挑戦を続けています。
勝利を挙げたときの喜びは、馬、スタッフ、オーナー、そしてファンが共有するもの。その一体感こそが、競馬の魅力を何倍にも膨らませてくれます。
船橋競馬場で活躍することはもちろん、地域の方々に愛される厩舎であり続けることも大津剛厩舎の目標です。競馬はスポーツであると同時に、文化や地域とのつながりを育む存在でもあります。厩舎として「馬と人が共に輝く場」を提供し、未来の競走馬たちにとっても安心できる拠点を作っていきます。
競走馬を応援する方も、引退馬のその後に関心を持つ方も、ぜひ大津剛厩舎の活動に注目してみてください。ここには、勝利を目指すだけではない、馬と人が共に豊かな時間を育む物語があります。