
フェノーメノは、競馬ファンから親しみを込めて「マメちん」と呼ばれる元競走馬です。
JRAの二歳新馬戦にてデビューし、通算18戦7勝、獲得賞金は6億2,910万円。2013年・2014年の天皇賞(春)(GⅠ)を連覇した実績は、今も多くのファンの記憶に鮮明に残っています。
強さと安定感を兼ね備えた、まさに一時代を象徴する存在でした。
美浦トレーニングセンターでは“ボス格”として知られ、同じステイゴールド産駒で栗東・須貝厩舎のボス的存在だったゴールドシップとは、レースで顔を合わせるたびに互いに威嚇し合っていたというエピソードも語り草です。その堂々とした佇まいは、現役時代から群を抜いていました。
引退後は種牡馬として新たな役目を担います。
北海道の社台スタリオンステーションおよびレックススタッドで種牡馬として供用。
オルフェーヴルやドリームジャーニーと同じステイゴールドの血を引きながら、
厩舎スタッフが口をそろえて語るのは
「種付けがとても良心的で紳士的」。
穏やかで扱いやすい性格は、現役時代の激しさとはまた違う魅力として評価されていました。
そして現在、
フェノーメノは追分ファーム リリーバレーで、
離乳したばかりの仔馬たちを見守るリードホースとして生きています。
仔馬は離乳して1ヵ月くらいでリードホースと対面します。
約1年くらいを共に集団放牧地で一緒に過ごす存在になります。
初年度はフェノーメノも仔馬も戸惑いました。
自分よりずっと小さく、不安げな目でこちらを見る仔馬たち。
かつてターフを支配した“王者”は、どう接すればいいのか分からず、
どこか「困った顔」をしていたといいます。
離乳したての仔馬は猶更です。
けれど、時間はちゃんと答えをくれました。
今では【マメちん先生】と呼ばれ、
分け隔てなく仔馬たちに寄り添い、共に過ごしながら
社会性を教わりつつ、慕われ、信頼され、背中で教える存在へと変わりました。
強さで勝ち取った栄光も、
やさしさで守っている今の日常も、
どちらもフェノーメノの大切な馬生です。
ターフを去っても、馬の物語は終わらない。
そのことを、マメちん先生は今日も静かに教えてくれています。
プロフィール


- 性別
- 騸馬
- 毛色
- 青鹿毛
- 誕生日
- 2009年4月20日生
- 両親
-
父 : ステイゴールド
母 : ディラローシェ
母父:デインヒル
近親馬:ディオメデス
- 馬主
- サンデーレーシング
- 生産牧場
- 追分ファーム
- 戦績
- 18戦7勝
- 備考
- リードホースになったいきさつは、引退して集団放牧地や厩舎での暮らし方をみて他馬との接し方から適性があると判断され、抜擢されました。
フェノーメノがいる馬房はこれから競走馬になっていく離乳した若駒(当歳~1歳)たちの馬房のそばが定位置。