
サングレーザーは、JRAの二歳新馬戦からデビューした元競走馬です。
20戦7勝、獲得賞金は4億1,308万円。2018年の札幌記念(GⅡ)、同年の読売マイラーズカップ(GⅡ)を制し、確かな実力と存在感で競馬ファンを魅了してきました。
しかしその一方で、育成時代のサングレーザーはとても繊細な一面を持つ馬でもありました。
神経質で、食も細く、調教や環境の変化に敏感。
担当者は毎日、「ちゃんとご飯を食べてくれるだろうか」と気を揉みながら、
この馬と静かに向き合ってきました。
育成時代の裏側には、言葉にならないほどの気遣いと、深い信頼がありました。
引退後は優駿スタリオンステーションで種牡馬として第二の馬生を歩み、引退後は追分ファームへ戻ってきました。
その姿は、かつての繊細さを残しながらも、精神的に一回りも二回りも大きくなった、どこか余裕をもった落ち着きのあるサングレーザーでした。
2025年、ひとつの転機が訪れます。
それが「若手スタッフ練習用の乗馬」という役割。
現在は、若手スタッフや2歳の若駒たちとともに調教を行い、まるで“先生”のように導く存在となっています。
賢く、人の言うことに素直に耳を傾けてくれるタイプのサングレーザー。
自分がかつて繊細だったからこそ、戸惑いや不安を抱える若駒や人の気持ちが分かるのかもしれません。
今では「サングレーザー先生」として、調教の現場で静かに、しかし確実に信頼を集めています。
競走馬として戦い抜いた日々も、種牡馬として命をつないだ時間も、そして今、未来を育てるこの役割も。
全力で走り、
命をつなぎ、
そして今は、未来を育てている。
競走馬を引退しても、馬の物語は終わらない。
サングレーザーは今日も、誰かの一歩先を、そっと歩いています。
プロフィール


- 性別
- 騸馬
- 毛色
- 青鹿毛
- 誕生日
- 2014年1月13日生
- 両親
-
父 : ディープインパクト
母 : マンティスハント
母父:Deputy Minister
近親馬:ゴーハンティング、クロスボウ
- 馬主
- G1レーシング
- 生産牧場
- 追分ファーム
- 戦績
- 20戦7勝
- 備考
- 地方競馬の第71回東京大賞典(2000メートルダート、交流GⅠ)。
7番人気で大井所属のディクテオン(矢野貴之騎乗)が2分4秒3で優勝してGⅠ初勝利を挙げ、地方所属馬の制覇はアジュディミツオー以来、20年ぶり。
サングレーザーの育成時代にお世話した厩舎スタッフさんは、ディクテオンも育てた方です。